クラミジアを長期で放置した場合の不妊が心配です・・・〜クラミジア・性Q&A
婦人科でクラミジアと診断され治療後、陰性になりました。
ただ、トータルの感染期間は長くて8ヶ月程度放置しており、不妊になっているのではと心配です。
クラミジアが原因で不妊になった場合、治療法などあるのでしょうか。
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基本的にはクラミジアが原因の不妊症でも治療法はあります。
長期(8ヶ月)に放置されたということですが、問題はその期間中にどれだけ感染が進行
したかです。
クラミジアの場合、子宮頸管炎が発症しても自覚症状がなくて放置されることが多く、子宮
内腔⇒卵管内(卵管炎、卵管閉塞、卵管狭窄))⇒骨盤腔内(骨盤腹膜炎)さらには肝周囲
へと感染が拡大します。その結果、卵管閉塞、卵管周囲癒着を引き起こし不妊症の原因とな
る可能性がでてきます。
女性不妊症患者の所見をみるとクラミジア抗体陽性者の半数以上に卵管周囲の癒着や卵
管閉塞があるといわれてます。
1)卵管上皮細胞の損傷(卵管内の障害)
子宮頸管炎から感染が卵管に及ぶと、卵管上皮細胞の損傷が起こります。卵管上皮細胞で
ある線毛細胞の線毛が障害され、その結果、卵管機能の一つである受精卵の輸送が障害さ
れます。
2)卵管周囲癒着の発症(卵管外の障害)
卵管炎からさらに炎症拡大すると腹腔内に感染が広がります。この腹腔内感染が卵管の外側
すなわち卵管周囲の炎症を引き起こすと癒着がおきます。
卵管周囲癒着になると、卵管の可動性を損われ卵のピックアップが障害されます。すなわち、
排卵された卵を卵管内に取り込むことが出来ない状態です。また、癒着のために卵管の蠕動
運動が制限され、卵の輸送が障害されます。
3)卵管閉鎖さらに卵管留水腫・留膿腫の形成
卵管に感染が及ぶと炎症のためにこの部分が閉鎖してしまうこともあります。閉鎖した後にもさ
らに炎症が持続すると炎症性分泌物が卵管内に貯留し卵管は腫大します。卵管内の貯留液が
膿の場合には卵管留膿腫と呼ばれ、さらにこれが水溶性に変化した場合には卵管留水腫と呼
ばれます。
これらにより卵管閉鎖していれば妊娠がかなり難しくなるので不妊治療も限られてきます。
最近では腹腔鏡で子宮、卵巣、卵管など、骨盤内および腹腔内を直接観察できますので、癒着
の状態や、それまでわからなかった原因なども把握できます。
まず、現在の状況を正確に診断されてから、その後どういう治療するかを専門医と相談してはい
かがでしょうか。
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